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ドックです。
木曜22時にTBS系で「ひみつの嵐ちゃん」という番組をやっておりますが、
先週のゲストが石原さとみさん、今週が志田未来さんとなかなかゲストの人選が
良いようです。
来週は井上真央さんでまずまず悪くなし。
さて、種々の準備でメールがまさに「鉄の暴風雨」の如く降り注いでいますが、
そんな中でもちょいちょい映画鑑賞を進めております。
まずは「BALLAD 名もなき恋のうた」ですが、「三丁目の夕日」でどこ
か国民的作家の色彩をほんのり帯びた山崎貴監督の新作となります。
私としてはどうもコクのないあっさり味のと言いますか、定型的なドラマだと
いう感がありました。
「三丁目の夕日」の時にも感じましたが、近年の山崎監督は自ら脚本まで書か
れるものの、ドラマとしてはさして新鮮味なり意外性なりそういう突出したもの
がなく、予定調和的に、想定の範囲内で終わってしまうように思います。
平坦とまでは言いませんが、うねりが少ないのですね。
例えば「三丁目の夕日」を実際に昭和33年に製作された映画だと考えてみる
と、実に平凡なドラマであると思うのです。
ただその「三丁目の夕日」の冒頭で見せた、少年が歩いてくると建設途中の東
京タワーがどんと飛び込んでくる構図であるとか、それこそ町並みや汽車など当
時の事物を再現する細部のリアリティなど、「見せ方」「仕掛け」で映える監督
だと思いますね(でも「ジュブナイル」や「リターナー」はストーリーでも観れ
る作品だったんだけどなあ・・・)。
今回も見えない(感づかない)ところで相当に画に手を加えていることは間違
いないでしょう。
木は良いが森は良くない・・・そんなところでしょうか。
一方で、山崎監督の特徴として「タイムトリップ」というものがありますね。
これ、「ジュブナイル」「リターナー」ではラストの仕掛けとして機能してお
り、「三丁目の夕日」2作は物語そのものではなく、我々観客の側が時間旅行を
しておりました。
今回は物語そのものが遂にタイムトリップになったわけですね。
こうして材料を並べてみると、なんとなく山崎監督作品が単純化の傾向にある
ような気がしますが・・・。
しかしまあ本作も、タイムトリップものの妙味と言いますか、弾丸の処理であ
りますとか石碑のくだりであったりとか、そういう部分はなかなか巧いとは思い
ました。
今週はもう一本「グッド・バッド・ウィアード」を観ております。
私にしては超めずらしい、なんて表現を使いたいほどに珍しい韓国映画ですな。
まあ、近現代史好きな私としては、1930年代の満州を舞台に、秘宝が埋蔵
されているという宝の地図をめぐって、賞金稼ぎ・馬賊・泥棒の3者が入り乱れ、
かつそこに日本軍まで絡んでの争奪戦を繰り広げる・・・となると、なかなかに
伴野朗的世界観を感じて興味を持ってしまうわけです。
さらには今作は「韓国製ウエスタン」という趣もある西部劇スタイルというこ
とで、となると北支戦線を舞台に戦争映画で西部劇をやった岡本喜八監督の「独
立愚連隊」あたりを彷彿としますので、それではと腰を上げた次第です。
観てみますと、スピーディーなアクションと派手な弾着は今作の方が軍配が上
がりますものの、宝の争奪戦自体は比較的単調なストーリーであり、二転三転す
る岡本喜八監督の物語話術には及びません。
また主人公3人のキャラクターもどこか雰囲気重視で、俳優のそれはあっても、
キャラクターとしての人間的魅力にはいま一歩であり、これまた岡本喜八作品の
後塵を拝すところでありました。
残酷描写が多いのも、私には減点対象ですねえ。
ところで今回、日本軍は悪役とまでは言わないものの、宝を狙って主人公たち
を妨害する集団として描かれております。
しかしながらその日本軍が一個中隊ばかりの組織編制でクライマックスに参戦
し、圧倒的火力で馬賊を一掃するあたりは、どこか身びいきをしてしまうものが
あります・・・。
おまけに指揮官は「イシハラ」ですから・・・満州の日本軍と言えば関東軍で
あり、関東軍で「イシハラ」と言えば、ねえ。
ただその日本軍が、さらに参戦してきた主人公の賞金稼ぎたった一人、ライフ
ル一丁にけっこう駆逐されるあたりに、何とも言えない「何か」を感じさせます
ね。
残酷描写と言えば、近々に公開の「カムイ外伝」は予告を観る限りかなり「痛
そう」なのですが、私にも観れる作品なのでしょうか・・・。
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